「流量を落とさずに水流を弱める方法」で書いた、
シャワーパイプの穴の数を2~3倍にしたり、穴自体を大きくしたり、といった工夫でいけます。
についてですが、ウチにある水槽での実例画像を紹介したいと思います。
上から見ると、
横から見ると、
こんな感じですね。
調整するポイントは、
- シャワーパイプの穴の数や大きさ
- 水面からのシャワーパイプの深さ
- シャワーパイプの穴の向き
です。
このポイント 3つを、魚の好む水流の強さになるようにあれこれやってみて決めていきます。
上記画像の例では、「まあまあ弱め」になるように、
- 穴の数を多め
- 深さは少し深め
- 穴の向きは斜め上
としています。
(深さを少し深めにしているのは、向きを斜め上にしているからです)
また、画像はありませんが、他の水槽では シャワーパイプを水槽面(逆向き)に向けて、かなり水流を抑えているケースもあります。
なお、シャワーパイプの穴の数を増やす場所についても、例えば、全体に均一に増やせば 横方向の水の回転はほぼ無くなり、逆に、先端付近や根元付近だけに増やせば そちら側からの横方向の回転が加わりますので、この点も工夫してみるのもいいかもしれません。
副次的な効果として、水面を揺らすことによる酸欠防止(=豊富な溶存酸素量の確保)もありますね。
また、空気に触れる水量が多いので、夏場の水温上昇を抑えたいときにも多少の効果もあると思います。
ウチでは、上記画像の水の盛り上がり部分に冷却ファンを当てていますが、冷却能力のアップにもなっています。
ただし、CO2を強制添加している水草水槽の場合は、あまり水面を揺らしてしまうとCO2の逃げる量が多くなるので、その点も考慮しながらの調整になりますね。
いずれにしても、流量を落としてしまうと生物濾過能力の低下など、フィルター本来の性能を発揮できなくなってしまいますので、流量を落とさずに調整できる この方法が コスパの高さやメンテのラクさ も含めてベストに近いかな、と思っています。