私が使用している水槽のうち、小さめのほう(40L水槽)には チラー式クーラーではなく 安価な冷却ファンを取付けています。
「ヒーター故障(煮魚事故)のリスクを下げる方法:サーモ二重化と冷却ファン」の記事で
冬になると冷却ファンや水槽用クーラーを取り外す方が多いようですが、私は夏も冬も設備は変えません。
これは、設定値以上に水温が上がりすぎたときに 冷却ファンや水槽用クーラーが動作する音で、ヒーターやサーモスタットの異常を教えてくれるからです。
また、温度高めの水で水換えしているミスを知らせてくれる というメリットもありますね。
と書いた通り、冷却ファンは一年中取付けっぱなしです。
今回は、この冷却ファンのメンテナンスを怠ったために危うく事故(火事など)が発生するところだったという話しを共有したいと思います。
事象
冷却ファンが電源を入れても回転せずにモーター(コイル)部分が異常発熱し、付近のホコリが焦げた。
原因
下の写真の通り、冷却ファンは ガラスフタをナナメに切った部分と水槽のフランジ部分の間を「跨いで掛ける形」で置いています。
約25~26℃の飼育水水面がファンのすぐ下(2cmくらい)にあり、常に湿度が高い状態に晒されているため、下記のようになったと思われます。
ファンが稼働していた夏に吸いんだホコリがファンの羽根や軸に付着 |
↓ |
ファンが稼働しない季節に 湿気によってホコリが固着 |
↓ |
次の夏の稼働時に、ファンが回らない状態で電源ON |
↓ |
電源ONにも関わらずファンが回らないため、軸のモーター(コイル)が異常発熱 |
↓ |
熱によってホコリが焦げ、そのニオイで異常に気付く |
また、冷却ファンは 逆サーモを介して接続していた、つまり「手動でONではない」ことも 異常に気付くことが遅れた原因の一つです。
対処(とりあえず一時的…)
定期的、または、少なくとも 水温が高くなる季節の前に、
逆サーモを介さずに電源を入れて、ファンが正常に回ることを確認する
ことが重要です。
最後に
それなりに長いアクアリウム歴の中で、今回のケースは初めての経験でした。
もちろん この冷却ファンのメーカーが悪いわけではなく、どのファンでも起こり得ることです。
特に、最近の機器は 感電事故が起こらないように電圧をかなり下げているものが多く、結果、軸トルクがあまり大きくないことから 少しの抵抗(ホコリ)でも止まりやすくなっているとも考えられます。
冷却ファンに限らず、常時稼働しているわけではない機器を常設している場合は、定期的な点検・動作テストが非常に重要です。
ただ、「動作していない機器の定期的なテスト」なんて忘れがちになるのが当たり前なので、そこの弱点をどうやってカバーしていくかの課題を解決して初めて「長い目で見たときの対策」となりますね。
ヒーター故障(煮魚事故)のリスクを下げる方法:サーモ二重化と冷却ファン
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