以前の記事「マジックリーフのメリット・デメリット」で、
リーフの存在感が気になる場合や 出し入れが面倒だという場合は、液体のブラックウォーター添加剤でも ある程度は代用できます。
おすすめは アズーの「ダブルブラックウォーター」「トリプルブラックウォーター」ですね。
値段が高めに感じるかもしれませんが、濃縮液になっていて 1回あたりの使用量が少ない(飼育水10Lに1ml添加)ので、コスパはそんなに悪くないですし、pHも多少は下がります。
と書いた内容の続きです。
今回は、マジックリーフも含めた使用感比較、コスパ比較など したいと思います。
比較表
さっそく比較表から。
商品名 | マジック リーフ (沖縄産) |
ダブル ブラック ウォーター |
トリプル ブラック ウォーター |
---|---|---|---|
内容量 | 45枚(100g) | 500ml | 500ml |
価格 | 1,900円 | 4,030円 | 3,750円 |
1週あたり使用量 (飼育水40L) |
1枚 | 4ml | 4ml |
1週あたり単価 (飼育水40L) |
42円 | 32円 | 30円 |
pH低下効果 | 微弱 | 微弱 | 微弱 |
硬度低下効果 | 微弱 | 微弱 | 微弱 |
飼育水の着色 | (モノにより 不定) |
濃い | 濃い |
物理フィルター の汚れ |
有り | 無し | 無し |
オトシンなどの エサとして |
有り | 無し | 無し |
1週あたりの単価でみるとマジックリーフがやや高いですが、毎週1枚を連続して入れていくかというと、一般的には そうではないことが多いと思います。
投入しない週もあると仮定すると、ブラックウォーター濃縮液とほぼ同じくらいのコストになりますね。
私の場合、魚種によっては 40リットル水槽に常に4枚くらい入っている状態にすることもありますが、一般的ではない(平均からは大きく外れる)ので ここでは除きます。
濃縮液は 1本の価格だけみると 4,000円前後 と高い感じがしますが、例えば 飼育水100リットルなら 週に10ml、つまり 1本で50週(約1年)分ありますので、割高なわけではないですね。
物理濾過の必要性
マジックリーフは 魚の隠れ家や、魚種によっては産卵床として使えますし、ふやけたリーフはロリカリア(一部)やオトシンのエサにもなります。
ただ、リーフがボロボロになってくると その細かい破片が吸水口から吸い込まれるので、吸水経路のどこかで物理濾過する必要があります。
私の場合は、外部フィルターに繋がる吸水口に P-I(P-1)フィルターを付けてあり そのスポンジがキャッチしてくれますが、毎週の水換え時に 水槽から抜いた飼育水でのスポンジの揉み洗いは欠かせません。
細かい破片が外部フィルターの中に入ってしまうとメンテナンスがかなり面倒になると思いますので、そうならないような物理濾過は必須ですね。
濾過がスポンジフィルターのみの場合は、スポンジのメンテナンス頻度や揉み洗い加減で調整すればよいと思います。
逆に、濃縮液のほうは、エサにはならない代わりに 破片や細かいカスは出ませんので、このための物理濾過は不要です。
pHやGHの低下効果
上の比較表の通り、マジックリーフや濃縮液だけで pHやGHを下げることは難しいです。
トリプルブラックウォーターはダブルのほうよりも濃い分、添加時のpHの下がり方が少しだけ大きいですが、全体的には大きな違いはありません。
もちろん、緩衝作用が低い(=KH値が低い)水では pHはそれなりに下がりますが、そうであっても リーフも濃縮液も、
pHやGHのコントロールを主な目的とした使い方をするものではない
と考えます。
飼育水の着色
色の濃さという観点では「トリプル」のほうが濃いので、
濃い = 腐植酸などの成分が多い
と仮定すれば「ダブル」よりお得ですね。
飼育水に色が付くのは 私の場合はむしろそれを好むほうなので、全く問題ありません。
着色されるのをあまり好まない場合は、少量のリーフのみの使用に留めておいたほうがいいと思います。
成分
濃縮液のボトルのラベルには、ナントカ酸が魚にいいとか 殺菌作用があるとか、いろいろな効果が書いてありますが、実際に何がどのくらいの量 入っているのかは不明です。
これはマジックリーフでも同じことが言えますね。
このような効果が本当にあるのかは数値では表すことはできませんが、魚の動きなどを見ていると「魚種によっては効果あり」と感じています。
その他
マジックリーフを鍋で煮出して抽出した煮汁を冷ましたものを「濃縮液」として使っている方もいらっしゃいますね。
ここはそれぞれお好みで。
まとめ
私の場合、元々は、ブラックウォーターの水域に生息している魚のために「できるだけ現地に近いように」ということで始めたマジックリーフと濃縮液の投入ですが、経験上 その水域でない魚にも良い効果があると感じているので、今ではほとんどの水槽に入れています。
ブラックウォーター水域に生息しているわけではないのに うまくいっている例としては、ロイヤル・ファロウェラ(Sturisoma aureum)やオトシンなど、口(=歯?)の形状がエサを削り取るタイプの魚ですね。
産卵の頻度が上がりましたし、孵化した稚魚が リーフのふやけた部分に吸い付いていることから、それ自体 または そこに発生した微生物か何か を食べているように思います。
(実際には人間の目には見えないので確認したわけではないです)
これらの成魚ももちろん食べていますね。
また、リーフを食べる/食べない ではなく、その魚に適した水質になることで、本来の色、本来の動き、になることも大きなメリットと言えます。
ブラックウォーターとの相性が明らかに合わない魚種を除けば、リーフや濃縮液は 多くの魚の飼育・繁殖に効果的だと個人的には思っています。
(魚種によって効果の大小はあります)
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