このブログでは「pH計があると便利ですよ」という内容の記事をたびたび書いてきました。
その内容の通り、私は各水槽に常設型のpH計を設置していますが、その電極棒(エレクトロード)は消耗品です。
某通販サイトでは 2,000円以下で買えるアヤシイ感じのモノもありますが、品質と製造コストの考え方から言えば「安くて寿命が長く壊れにくく測定精度も良い」などという製品は(ほぼ)存在するはずがないと思っていますので、私は 購入したメーカーの正規品を買うことにしています。
とは言ってもこれが高い!!
約6,000円します。
できるだけ長持ちさせて寿命ギリギリまで使い切りたいですよね。
ということで、この記事では、電極(センサー)の長持ちのさせ方と 寿命を知る方法について書きたいと思います。
電極を長持ちさせる方法
これは
先端部分を乾燥させないこと
です。
このことはどのメーカーのものでも説明書に書いてありますね。
水換え時に抜く飼育水の量によっては 電極棒の先端が水を抜いた水面より上に出てしまうことが時々ありますが、経験上、3~4分程度であれば問題ないです。
一方、その状態で 5分以上掛かる水槽メンテナンスを行う場合は、買ったときに付いている保護カバーに飼育水を入れて電極棒に付け、先端が乾かないようにしてから作業するようにしています。(↓)
こうしておけば 焦らずに落ち着いて作業することができますので、保護カバーとキャップは捨てずに すぐに使える場所に保管しておくことをおすすめします。
電極の寿命を知る方法
電極の寿命は、校正時の 感度 で分かります。
pH7.0 や pH4.01 などの校正用標準液に浸けたときに、約10~20秒以内にその値になれば まだ寿命まできていません。
寿命が近くなればなるほど感度が悪くなり、標準液のpH値を示すまで時間が掛かります。
いくつか情報を集めてみましたが、30秒以上かかるようなら劣化が進んでいて寿命がかなり近い と判断するのが一般的のようです。
ただ、この「30秒」という値の妥当性や根拠までは調べきることができませんでしたので、ここをそのまま 30秒 として交換していくか、または 60秒 とするのか… の長さは、現状、個人個人の判断・感覚になりますね。
電極を長期間使用しないときの保管方法
これは「長持ちさせる方法」と同様に 保護カバーを使って浸しておきますが、中身は飼育水ではなく専用の「電極保存液」を使います。
定番(?)のハンナ社のものは Amazonで 2,000円くらいです。
電極保存液の成分は塩化カリウム溶液(KCl)で、電極棒先端のガラス内に入っているものや 新品購入時に保護カバー内に入っているものと同じです。
また、私は 水槽に設置してあるpH計とは別に 常設型ではないpH計も持っていますが、使用後は このセンサーキャップ内に上記の電極保存液を入れて保管しています。
最後に
ほとんどのメーカーの説明書には「電極は 6ヶ月で交換」と書いてありますが、これはかなりの余裕を見ての期間と思います。
ハズレ品に当たっていないことが前提ですが、実際には 乾燥させなければ 1~2年は十分持ちます。
私のところでは 2年以上正しく動作しているツワモノも何本かありますね。
常設型に限らず 交換用電極単体の価格は高いですが、1~2年の単位でみたときのランニングコストはそれほどでもないですし、pH計設置のメリットのほうがコストを上回ると個人的には思っています。
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