流木を煮る理由(煮沸の必要性)

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流木 煮る 煮沸

以前の記事「沈まない流木、煮沸(アク抜き)のコツ」では、浮いてしまう流木を沈めるための煮沸時のコツをポイントに書きましたが、そもそも「なぜ煮るのか」の説明をちゃんとしていませんでしたね。

今回は 煮沸の必要性(=なぜ煮沸したほうが良いのか) についてまとめてみます。

流木を煮沸する目的(理由)はおおまかに言うと以下の3つですね。

  • 沈むようにする(=内部の空気を抜く)
  • アク抜き
  • 殺菌

沈むようにする(=内部の空気を抜く)

浮いてしまっている流木を沈むようにするため、という理由が一番多いかと思います。

煮るとなぜ沈むのか、また、そのときのコツについては こちら(「沈まない流木、煮沸(アク抜き)のコツ」)をご覧ください。

アク抜き

一般的には アク = 茶色の色素 と言われていることが多いですね。

実際には、タケノコとかゴボウとかを茹でたときに浮かんでくる「白い泡状のもの」と同様なものが 流木を煮ても浮かんできますが、これもアク(=灰汁)です。

色素のほうのアクは ブラックウォーターの成分である腐植酸のことを指し、生体には無害(魚種によってはむしろ有益)ですが、飼育水に色が付くのをなるべく避けたい場合は ある程度の煮沸時間が必要ですね。

ただし、流木の種類にもよりますが、煮沸で完全に色素を抜くのはほぼ不可能です。

煮ると当然 約100℃ になるわけで、これだと 煮ても煮ても色素は出てきます。

水槽に入れたあとの定期的な水換えで だんだんと色は薄くなっていきますので、色素抜きのための煮沸は適当なタイミングで切り上げましょう。

一方、泡状のアクは、腐植酸とは別の 不要なモノ(乾燥した樹液やその他の不要成分) が多いと考えられるので、こちらはちゃんと抜く必要があると思います。

殺菌

買ってきた流木にはなんらかの雑菌が付いていますし、カビやキノコ(→どちらも菌類)の胞子が付いていることもありますので、殺菌のための煮沸も必要ですね。
(ブラシで擦ったくらいでは死滅しません)

これ(↓)は、既に水草が活着している状態の流木を購入して そのまま水槽に入れたときに カビ状のもの(キノコ?)が発生した写真です。

流木 カビ キノコ fungus

生体への影響はありませんでしたが、影響が出てからでは遅いので、すぐに水草を剥がして 流木を煮沸しました。(その後は発生せず)

まとめ

上記の通り、煮沸は 不要なものを取り除く という意味でかなり重要と考えています。
(煮沸しなくてもいい理由が見当たらない)

特に、生体が居る水槽に入れる場合は、よほど信頼できるモノ(=実績のあるモノ)以外は煮沸は必須ですね。

鍋に入らないほどの大きい流木は 煮ることができませんが、この場合でも、木酢液などをかけてしばらく置いておくなど、別の方法で殺菌することをおすすめします。

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