「アクアリウムに正解なし」と言うけれど…

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「アクアリウムに正解なし」という言葉、よく見聞きしますね。

これ、自分が楽しければどんな飼い方・育て方をしても勝手でしょ、と解釈してる方、いるんですよね。

まあ、現在では そういう方々も含めてアクア業界が回っているわけだし、自分の稼いだお金で何をしようと 人様に迷惑を掛けなければ勝手 なんでしょうけどね。

ただ、いくら自分のお金だとしても 小さくても命は命、大切にしましょう と思うんですよ。

絶対に死なせてはイカン、天寿を全うさせなきゃイカン、水草も枯らしてはイカン、という意味ではないですよ、もちろん。

あるショップでの実話ですが、毎年12月になると 100~300匹単位のネオンテトラなどの注文が複数入るそうなんです。合計で1000匹以上。

私: 「毎年買ってたらどんどん増えちゃうんじゃない?」
店: 「毎年全部死なせちゃうから毎年買うみたいで、それを何年も続けてるんだけど…」
私: 「なぜ毎年12月?」
店: 「正月に一番綺麗な状態にしたいみたい」
私: 「死なせない飼い方をしようとは思わないのかな?」
店: 「全体の見た目が綺麗ならそれでいいみたいで、飼い方とかは興味ない感じ」
私: 「・・・・・」
店: 「昔からのお客さんだし、店としては注文が入れば売るしかないんだよね…」
私: 「熱帯魚売るのが仕事だからねぇ…」
店: 「・・・・・」

まあこんな感じでお互いもう言葉が無くなっちゃうんですが。

最近(ここ十数年)はそういうお客さんの割合が増えたとも言ってましたね。

死んだらまた買えばいい、っていうのは、経済のサイクルとしては 「家電が壊れたらまた買えばいい」と同じで まあうまく回ってるとも言えるんですけど。

「アクアリウムに正解なし」というのは「魚や水草などの飼い方・育て方は人それぞれ」という意味だと思っていますが、それには 大前提 があると思うんですよ。

自分のミスや原因不明なまま 死なせちゃったり枯らせちゃったり、ということは誰でもあるし、何十年もの経験があってもやっぱりうまくいかないこともあるんですが、その原因を探って解決しようとする気持ちがない、というのはナシでしょ、と。

まあこれもいろいろな考え方があるとは思いますが、いくら趣味の範疇とはいえ、命ある生き物・植物を扱っていることを第一に考えないのはどうなのかな、と個人的には思いますね。

P.S.

自分の子供が飼っている魚が1匹減ると、子供が学校に行ってる間にショップに駆け込んで 同じ魚を1匹だけ買って帰って水槽に入れて素知らぬ顔をする親御さんが増えている、という話しも最近よく聞きます。

子供に魚が死んだ姿を見せたくない、死んだことすら知らせたくない、というのが理由だそうです。

これはこれで別の意味でアレですが…。

P.S.2

今回のこの記事、載せるか否か随分と悩みました。

気分を害された方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。