「底床ができあがる」って何?:底床管理を水草にやってもらう話し

・水草がうまく育たない
・魚がよく病気になる
・水槽がクサい(と嫁さんに怒られる)
・硝酸塩の値がすぐに上がる
・油膜がいつも出てる
・魚のフンが分解されずにずっと残ったまま
・死んでしまった魚やエビがカビたまま分解されない

自然の海や川では、上記のようなことは普通起こりません。水槽の中の底床は、自然の海や川の底と同じ役割(のはず)です。(理想論ですが)
上記のような水槽内のいろいろな不調に対して、ショップやネット上で、「まだ底床ができあがってないからじゃないの?」という話しを聞いたり目にしたりしますよね。(1ヶ月くらいで水槽が立ち上がること(好気濾過)とは別です)
「底床ができあがる」ってどういう状態のことなんでしょうか。

個人的には、
(1) 底床に水草の根が張り巡らされている
(2) 底床に各種それぞれの役割のバクテリアの層ができあがっている
(3) 水草の根の働きによってそのバクテリア層が維持されている
という状態だと思っています。

単に (2) だけでいいような気もしますが、「じゃあそれをどうやって維持していくのか」という話し (3) に結局なるわけで、そのためには (1) が必要、ということで3つ書いています。
もちろん (2) の状態を維持していくことができれば (1) や (3) は何だっていいんですが、この趣味やっている人の水槽は、底床(ソイルか砂利)があって 多少なりとも水草が植えられていて、というのが多いと仮定しての (1) と (3) です。
「底床にそういう役割をさせることはしない/できない」というケースもあるでしょうから、そういう場合はご自分なりの別の環境と手段に置き換えていただければと思います。(記事のタイトルの「底床管理を水草にやってもらう話し」というのは、広い意味では「バクテリア層の管理を何か(/誰か)にやってもらう話し」という意味ですので)

ということで、限定的になってしまいますが、この記事は、底床と水草があることを前提とさせていただきます。(すみません)

ウチでは今のところ、上で挙げたような不調は起こっていないので、たぶん「底床ができあがっている」状態になっていると思います。
この状態になるのに大体6~8ヶ月くらいはかかったと記憶しています。魚やエビは好気濾過ができあがれば問題なく飼うことができますが、底床のメンテを水草の根にやってもらえるようになるまではひたすらガマンです。プロホースなどで深いところまでザクザクやるのは、折角できてきた各種バクテリアの層を壊しているようなものですし、水草の根を傷めることにもなり、いつまで経っても底床ができあがらず、不調→メンテ(掃除)→不調→メンテ(掃除) の繰り返しになってしまいます。(プロホース自体はもちろんいい道具です、ウチでも使っています)

具体的にはどうやっているのかというと、底砂の厚さは7cm程度とちょっと厚めで、根張りの良い水草(エキノとクリプト)をまんべんなく植え、底床の掃除は表面のゴミのみで それ以上深いところは水草の根にやってもらう、という形です。今のところこれで安定しています。
人様に見せるための水槽ではないこともあって、「水草(水槽)をレイアウトする」という気はまったくナシ(その腕もナシ)で、水草(というか根)で埋め尽くしています。若干 貧栄養ぎみ で維持しているので、張り巡らされている根が養分を求めて底床表面に出てきている部分も所々にあり、プロホースでザクザクやろうにも そういう部分には 1mmも入っていかない状態です。

そして、「底床を作る過程」と「できあがった底床の維持」にあたって、「水が全体にまわること」が非常に重要になってきます。水草を植えれば植えるほど 水流にとっての障害物は増えるので、それなりの注意・コツが必要です。(水流の話しはまた別途)

P.S.
この記事を書きながら、昔、あるショップの人が「底床ができあがるまで半年間は底砂に触らないこと。これをガマンできるかできないかで後々変わってくるから。ガマンできない人の大半は、不調ばかり続いてイヤになってこの趣味やめてっちゃうんだよねぇ。」と言っていたのを思い出しました。

P.S.2
話しはちょっとそれますが、ウチの水草がエキノとクリプトだけなのは「有茎草に疲れた」というのも大きいですね。
エキノやクリプトはもちろん元々好きな種ですし、「根張り」と言ったらこれなので問題はないんですが。
ただ、華やかさではやっぱり有茎のほうがいろいろ選べますし、根張りがいいものを選べば、上で書いたような目的にもなんとか合わせることはできますね。ただ…
ただ、もう、毎週毎週「トリミング」とか「差し戻し」とか、… 体が持たないんですよね。情けないですが。
当たり前ですが ほとんどの有茎草は縦に伸びていくので、差し戻しとかしてどんどん増えていっちゃうのが困りますね。(綺麗に成長しているものを捨てるのはどうしてもできないので)。水流の妨げにもなりますし。
というわけで、古くなった外側の葉をたまに取ればいいエキノ、増えても横に這っていくクリプト(増えすぎたら自分で勝手に調整してくれますし)、に落ち着いています。

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iconエキノドルス 後景草
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iconクリプトコリネ 後景草
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