カルキは中和しないとダメ! と言われていますね。
この記事では、カルキとは何か、なぜ中和しないとダメなのか、そして 中和したときに起こる化学反応で何が生成されるのか、などを 自分自身の再確認も兼ねて おさらいしたいと思います。
(間違いなどありましたら ご指摘をお願いします)
なぜ中和しないとダメなのか
カルキとは、「次亜塩素酸ナトリウム」(NaOCl)が水に溶けて「次亜塩素酸」(HOCl)となったものを指し、これが殺菌作用を持ちます。
カルキ抜きをしていない水道水を水槽に入れると、生体(魚やエビ、バクテリアなど)に悪影響があり、最悪の場合は死んでしまいます。
それを防ぐために、あらかじめ カルキ抜き「チオ硫酸ナトリウム」(Na2S2O3)で中和しましょう、ということですね。
カルキ抜きを入れればそれで大丈夫なのか
中和後には 硫酸(H2SO4) や 塩酸(HCl) などができます(→正確には水に溶けてイオンとなっています)が、微量なため 実害はありません。
ただし、カルキ抜きを規定量以上に入れ過ぎると、チオ硫酸ナトリウムの中のイオウ(S)が遊離して 水槽内が酸欠状態になったり 飼育水が白濁することがありますので 入れ過ぎは禁物です。
また、水道水にはカルキ以外の有害物質も意外と多く含まれていますので、カルキ抜きしたからといって、
魚にとって完璧で最適な水になるわけではない
ということは忘れてはいけない重要なポイントだと思います。
有害物質への耐性は魚の種類によって異なりますが、その魚に合わせて、不要な物質は除去し 不足している物質は補給する のが理想です。
おすすめカルキ抜き
チオ硫酸ナトリウムを含むものなら安いもので十分です。
例えば、「キョーリン 液体カルキぬき (500ml)」は 約360円、水道水10Lあたり2ml添加なので、1本で水道水2500Lのカルキ抜きができます。
(水道水10Lあたり1.44円)
市販のハイポを水に溶かして作るのが一番安く済ませる方法ではありますが、濃度を間違えたりする危険性も考えると「液体になっているカルキ抜き」を使うほうが安心かと思います。
最後に
最近は、水道水中に存在する「カルキやその他の有害物質」の量が以前より増えているようですね。
そういう水道水は「毒水」などと呼ばれていて、SNSなどで話題に上がることも多いです。
水が綺麗と言われている日本でも、もうそろそろ
水道水をカルキ抜きしただけでは熱帯魚は飼えない
という日が近いのかもしれません。
(もちろん魚の種類によって異なります)
余談
フィルターのろ材を カルキ抜きしていない水道水で軽く洗うレベルなら、実は 濾過バクテリアには大きなダメージはないという話しも聞きますね。
(あくまでも聞いた話しであり、私自身が経験したわけではありませんが…)
バクテリアはバイオフィルム内に住んでいるため、過度にガシャガシャ洗わなければバイオフィルムに守られており、水道水はバクテリアまで辿り着けない、ということらしいです。
もちろん、カルキ抜きした適温の水、または、飼育水で洗うのが一番安心ではあるんですが、ろ材メンテに際しては あまり神経質にならなくても大丈夫なのかもしれません。
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