最近は、アピストマンションなどで多くの水槽にエアーを送って管理しているかたが増えていますね。
全体の規模に合わせて、業務用のブロアーや ハイパワーのエアポンプを選択して使っていると思います。
今後の水槽増設も踏まえて、1クラス大きなポンプにしている場合が多いでしょうか。
こういった場合の使い方としては 分岐用コックなどで各水槽のエア量を調整していると思いますが、上記のようなパワーのあるポンプを使用する際に 意外と忘れられがちな注意点があります。
それは、
余った圧力を逃がすための「残圧抜き用ライン」を設けないと、ポンプに負担がかかって 内部部品の寿命を短くしてしまう場合がある
という点です。
エアポンプからの分岐が 5分岐であれ 10分岐であれ、すべての分岐のうち、
最低1個の分岐コックは全開
になっていないと、余った圧力の逃げ場が無くなり ポンプに負担をかけてしまいます。
私の場合は、以下の写真のように 残圧を抜くためのエアチューブを繋ぎ、その先端にサイレンサー代わりの小型エアストーンを付けています。
(このエアストーンに吸音材や綿状のものを巻けば ほぼ無音になります)
これは、元々は 4つの水槽に分岐して使っていたのですが、水槽設置場所を移動した関係で 一部の区画だけ「2分岐」のみになってしまい、パワーが有り余ってしまったことへの対処です。
水作の「水心 SSPP-3S」などにパワーダウンすれば済む話しですが、わざわざ買うのももったいないと思って今のところは上記のようにしています。
今回の「残圧を抜く」話は、ハイパワーのポンプでなく 小さめのエアポンプを一つの水槽で1ラインのみで使っている場合でも、エア量の調整のためにコック(=一方コック)を絞っている場合には意味・効果があります。
また、残圧を抜くことによって、エアポンプの余計な振動を抑えるメリットもありますね。
- エアーの出がすぐに悪くなる(=圧力が下がる)
- 内部パーツの交換頻度が多い
- エアーを絞っているのにポンプの振動や騒音が気になる
と感じている場合は ポンプに負担をかけていないかをチェックしてみるといいかもしれません。
[ご注意]
今回の記事は、「吐出口を絞って流量調節するタイプ」のエアポンプへの対策についてです。
「水心 SSPP-2S/3S」のような「マグネット位置をずらして流量調節するタイプ」のエアポンプの場合は、
コックを全開にしてポンプ本体の流量調整機能を使う場合に限り残圧は発生しない
ので 今回のような対策は不要です。
もちろん、メーカーが指定している水深以内で使っている場合に限ります。
流量調整コックなしで直結している場合でも、指定以上の深い位置にエアストーンを置けば 当然ながらエアポンプへの負荷は高くなり、故障や短寿命の可能性は高くなりますのでご注意を。
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