吸着系ソイルのメリットとデメリット

吸着系ソイル メリット デメリット

外部フィルターにソイルを入れる(まとめ)」で書いた、

吸着系ソイルは、水中のミネラル分(Mg, Ca, …)を吸着して GH を下げる という印象が強いですが、それ以外のものも吸着します。(ソイルの種類によって程度は異なります)
この性質を持つソイルを常用することのメリットとデメリットについては、近いうちに書きたいと思います。

について書いてみたいと思います。

ウチでは、吸着系ソイルを「低pH維持」のために使っています。

これは「外部フィルターにソイルを入れる(まとめ)」でも書いたように、ソイルの吸着効果を利用して GH, KH, … などを下げることで、pHを低い値で安定させるのが目的です。

今のところ、想定していた感じに近い状態で 低pHを維持できていますので、まあ これがメリットと言えるでしょう。

その他、多少の腐植酸も含まれていて それを放出しているようなので、これも低pH維持に一役買っていますね。

一方、デメリットというと、
「吸着系」と言うくらいなので、基本、何でも吸着します。

pHを上げるモノだけ選択的に吸着する、なんていう都合のいいソイルは残念ながらありません。

経験上、吸着して欲しいものだけでなく、魚のエラ保護のために入れている粘膜保護剤などの「吸着して欲しくないもの」まで吸着してますね。(エアレーションの気泡の弾け方を見ていると分かります)

水草水槽で 定期的に液肥などを入れている方もいらっしゃると思いますが、肥料に含まれている成分(Mg, Ca, …)ももちろん吸着します。

吸着系ソイルはそれ自身の限界(=寿命?)がくるまで吸い続けるので、水換えをしないで放っておいても有害物質の量はその期間はかなり抑えられるかと思います。
「水換え不要」などと謳っているソイルはこのタイプでしょうか。

ただし、有害物質の量が抑えられるからといって「良い水質」ではないですよね。

水換え不要と勘違いして 何もしないで放っておいたら、肥料分やミネラル・ビタミン類などがどんどん減っていき、最終的には 水草は成長できなくなるでしょうし、生体も調子が悪くなるはずです。

例えば、海水水槽の場合は、生体やライブロックなどの代謝によって失われていく成分・元素を常に補給してバランスを保つようにします。
海水水槽で「何ヶ月も水換えなしで足し水(足し海水?)のみ」なんて 基本 無いですよね。

海水水槽ほどシビアではないにしても 淡水水槽だって 生体・水草・微生物・バクテリアなどによって失われていくモノがあるはずです。(※1)

つまり、吸着系ソイルを使う場合は「減っていく成分」の補給が通常よりも更に大事、ということですね。(水草水槽なら肥料成分、生体にはそれに適したミネラル類)

まあ 補給すればいいだけなので 大袈裟に言うデメリットでもないですが、これを知っているのとそうでないのとでは 後々の代償が大きいと思います。


メリットとデメリットを比べると、圧倒的にメリットのほうが上回っていますね。
(上記のデメリットも簡単に回避できますし)

※1:
だから水換えという「水質リセット」が必要だと思うんですよね、この記事の本題からはちょっと話しが逸れますが。
(詳しくは「定期的な水換えが必要な理由」で)