以前の記事「[コラム] ソイルというものの功罪」で書いた通り、
ソイルで水質を安定させる難しさに負けて挫折した派
の私は、それ以降、水草水槽(※)でも底床に砂利(直径2mm程度の粒)を敷いています。
※:水草レイアウト水槽ではないです。
長い間使い込んできた砂利は 水質に影響を与えることがない代わりに、水草に対しては 適切な量とタイミングで施肥をしていく必要があります。
水草がメインの水槽では 生体数はごく少なくしていることもあり、「エサ → 魚の排泄物」からの栄養だけでは足りないことがほとんどですね。
ソイル使用の初期段階ではカリウムの補給だけでなんとかなることが多いですが、砂利や砂の場合は 窒素・リン・カリ、その他微量元素も必要になってきます。
肥料といっても液体や固形など いろいろな形態のものがありますが、今回は、底床に埋め込む形で使う肥料について比較表を作ってみました。
ただし下記の前提付きの記事ですのでお間違い無く。
- 私が使った経験がある商品のみ掲載・比較
- カリウム補給メインの肥料は除く
- 特殊な条件・環境で「窒素だけ打ちたい」などのケースは除く
- 現時点で状態良く維持できている場合はそのままでOK (この記事で書いている施肥は不要)
比較表:
商品名 | ハイポネックス スティック |
極追肥 彩葉 | アズー おこし |
カミハタ おこし |
---|---|---|---|---|
価格 | 320円 | 1,525円 | 1,400円 | 1,000円 |
内容量 | 30本 | 28粒 | 12粒 | 20粒 |
使用量 (60cm水槽) |
2~3本 | 8個 | 4個 | 4個 |
窒素:リン:カリ | 8:3:4 | 不明 | 不明 | 不明 |
持続性 | 2ヶ月 | 1~2ヶ月 | 3~4ヶ月 | 4~5ヶ月 |
60cm水槽 1ヶ月使用 単価 |
10~15円 | 436~654円 | 155~195円 | 50~63円 |
備考 | 土壌用 | 水草用 |
窒素:リン:カリ の比率の違いは多少あるかと思いますが、基本的には「総合肥料としてはほぼ同じ」で、コーティングなどで長持ちさせたりといった部分が異なるだけですね。
少し効いてほしいのか、強く効いてほしいのか、また 埋め込む頻度(施肥間隔)はどのくらいか、など、水草の種類や植栽範囲・繁茂状態によっていろいろな状況がありますので、単に製品のスペックだけを見比べて評価するのはあまり意味がないような気がします。
総合肥料としては、結局は
一回に使う量とタイミングをどうしたいのか
だけで決まるものと考えると、個人的には「ハイポネックス・スティック」で 量とタイミングを調整しながら施肥していくことで十分だと思っています。
値段が高い肥料は水草が良く育つのかというとそんなことはないですし…。
「1週間経ってガラス面にごくわずかに緑色のコケ(=緑藻)が付く程度」というのが施肥量(窒素量)の目安とも言われていますが、自分なりの判断基準で調整していけば
どの肥料を使ってもほぼ同じ結果になる
でしょうから、わざわざ高いものを買う必要はないですね。
(この肥料じゃなきゃダメという特別な理由がある場合は除きます)
また、おこし系だと固くて割るのに苦労しますが、ハイポネックス・スティックは少し弾力があって千切りやすいので 好みの大きさにすることも簡単です。少ない量をピンポイントで埋め込みたいときにも便利ですね。
あとは必要に応じてカリウム肥料、例えば テトラ・イニシャルスティック や テトラ・クリプト などを使えばいいと思います。
水草育成にハマっていた頃は カリウム液肥とかマグネシウム液肥とかを自作していたこともありましたが、私が育てる水草の範囲(=難しくないもの)であれば、ベースとなる「水換え用の水」に含まれている成分で十分だと感じています。
それに気付いてからは、余り物の微量元素系液肥をごくたまに少量添加するくらいですね。(オマジナイ程度…)
なお、ハイポネックス・スティックは本来は土壌用です。
水中で使う場合は 規定量よりかなり少ない量(10%以下?)で十分と思います。
(水草の種類や量により異なります)
[charm楽天市場店] ハイポネックス スティック 30本 棒状肥料
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[charm楽天市場店] テトラ イニシャルスティック 300g 底砂用 水草 成長促進剤 持続性
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[charm楽天市場店] テトラ クリプト10錠入 水草成長促進剤 即効性 埋めるタイプ
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