「魚が元気ならそのpH/硬度でいいんです」とは限らない (その2)

「魚が元気ならそのpH/硬度でいいんです」とは限らない」の記事で、

特に 繁殖まで狙うとなると、本来の色が出ていないとか 本来の動きではないとか、そういう状態では到底無理

と書きましたが、「繁殖まで狙う」意味について追記します。

魚が繁殖行動をとる環境には 大まかに 2通りあると思っています。
繁殖に適切な水質でのものと、自分の命に危険を感じたとき(水質が適応範囲からかなり外れているなど)のもの。
好気濾過がちゃんと立ち上がっている状態なら危険な水質になることはまずないと思いますので、以下、後者は割愛します。

ウチでは、汽水が必要とかの特殊な繁殖条件でないものは、ほぼすべて「繁殖(/繁殖行動)まで持って行きたい」と思っています。これは、増やしてどうこうというのが目的ではなく、繁殖行動を起こすような環境にしてあげられているかどうかを魚から教えてもらうためです。実際に産卵まではしなくても、本来の色・ヒレ・動きになっているかとか、オスがメスを追っているかとか。
成熟しているのにもかかわらずそういう状態にならなければ、水質・水流・水温など水槽全体の環境が合っていないと判断しています。

やはり、生き物を飼育している以上、快適な環境にしてあげたいと常々思っていますし、魚が泳いでいるのを鑑賞するだけ、というのは自分のこの趣味の目的・楽しみとは違うので。(「魚の鑑賞」というより「水槽全体の鑑賞」という感じです)

水草でも同じことが言えますね。コケが付かずに順調に成長しているか、根張りはどうか。新芽の出方・色はどうか、シュートやランナーの出方・頻度はどうか、など。

水槽内で起こっていること、起こるはずなのに起こらないこと、など、すべての出来事の原因を辿っていくと結局は飼育者ですよね。「水槽は小さな地球だ」とよく言われますが、本当にその状態にするのは難しくても、その状態を目指していく というのがこの趣味の楽しさだと個人的には思っています。

P.S.
この記事のタイトル “「魚が元気ならそのpH/硬度でいいんです」とは限らない” は、”それで楽しいんだっけ??” という意味もかなり含みますね、書き終えてみると。