「スポンジフィルターのメリットとデメリット:私が使わない理由」で書いた、
硝酸イオンの蓄積に敏感な生体を飼っていることもあり、脱窒作用の 有り/無し は非常に重要なので、下記の2つが使わない理由ですね。
- 脱窒作用が働かない(かなり難しい)
- スポンジのメンテ(ニギニギ加減)にはある程度の経験が必要(と思っている)
ですが、
外部フィルターを使わずに これらを解決できそうなスポンジフィルターと底面フィルターがあることを思いつきましたので追記します。
- LSS研究所 Bio SPON 80/100 スポンジフィルター
- チョイス F.cube エフ.キューブ エアリフト式 底面フィルター
です。
LSS研究所 Bio SPON 80/100 スポンジフィルター
このスポンジフィルター、2015年頃から日本代理店のLSS研究所さんを通して発売されていますね。
個人的に「この部分いいな」と思ったところは、
- ろ材入れの部分に シーケム マトリックス を入れれば 硝化作用を強化できるだけでなく 脱窒作用も働かせることが可能
- スポンジを硝化バクテリア専用にできるので、ニギニギ加減のテクは不要
- スポンジを上向きに取り出すようになっているのでメンテがラクそう
ですね。
この記事冒頭の引用部分のデメリット2つを解決できそうな感じです。
ただ、この Bio SPON 80/100、中央エアリフト部分の排水パイプの高さの可動範囲が、80 だと 145~200mm、100 だと 225~360mm なので注意が必要です。
高さが 200mmまでの 80 の場合、私が使用している高さ300mmの水槽では 低すぎて吐出口が水面付近まで届きません。
80 の短い排水パイプをあとから長くするのは面倒ですから、100 を購入した後、スポンジ部分が長過ぎたりした場合に 吸水パイプとスポンジを適度な長さにカットすれば、100 の排水パイプ長(最長360mm)を有効に使えますね。
チョイス F.cube エフ.キューブ エアリフト式 底面フィルター
これに シーケム マトリックス を入れれば、硝化作用も脱窒作用も 外部フィルターなしでいけるんじゃないかと。
こちらも、この記事冒頭の引用部分のデメリット2つは解決できますね。
ろ材入れの容量もたっぷりあります。
ただ、このフィルターのみで使用した場合、物理濾過はどうするのか という問題が残るところが気になります。
最後に
Bio SPON スポンジフィルターのろ材入れの容量は 200ml、
チョイス F.cube エフ.キューブ エアリフト式 底面フィルターのろ材容量は 1000ml、
です。
シーケム マトリックスの使用量は「淡水400Lに対して 1L」で、60cm規格水槽(約55L)ですと 140ml でOKなので 上記のどちらのフィルターでも規定量は十分に入ります。
余裕をみて 200ml 入れるとしても問題ないですね。
チョイス エフ.キューブのほうにマトリックスを 1L 入れてもいいのですが、ろ材としては高めの価格なので、マトリックスを下段、安いリングろ材を上段としたほうがコスト的にはいいかなと思います。
あとは「流量」がポイントになってきますが、Bio SPON スポンジフィルターのスポンジ部分の目の細かさで差が付きそうです。
エフ.キューブのほうは、ろ材以外に抵抗となるものがないので、水の通りは良さそうな感じですね。
また、先ほども書きましたが、エフ.キューブ単体では物理濾過ができませんので、これとは別に 物理濾過用のフィルターが必要になってきます。
水作エイトとか普通のスポンジフィルター(粗め)とかを物理濾過用として使うと、その分 場所も取りますし エアーチューブももう1本追加で必要になります。
このことを考えると Bio SPON スポンジフィルターのほうが有利でしょうか。
まあ、エフ.キューブの一番上にウールマットを厚めに敷いて物理濾過させるというやり方も無くはないのでしょうけど、エアリフト式の弱い水流でゴミ取りとしてうまく機能するのかは やってみないと分かりませんね。
いずれにしても、双方の濾過能力や流量、Bio SPONのスポンジ部分の詰まり具合なども含めた総合的なレビューは 数週間~数ヶ月使ってみてからですね。
同じ環境・水質の水槽が複数あるので、両方使って試してみようと思います。
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