ショップ店員との話しやネット上の記事などで、たびたび「水槽水量の回転数」という言葉が出てきますね。
今回は、この言葉について 私なりの考えを書いてみます。
以前の記事でも少し触れたかもしれませんが、改めて。
回転数とは
ご存じとは思いますが、アクアリウムで言う「水量の回転数」とは、
単位時間あたり、水槽の全水量が何回入れ替わるか
を指します。
別の言い方をすれば
ろ材やホースの抵抗なども含めた フィルターの「実測流量」が、全水量の何倍か
ということですね。
例えば、水量50Lを 250L/hの流量(実測値)で回している場合、1時間当たりの回転数は 5 となります。
以前の記事「フィルター流量維持の重要性」でも書いた通り、
- 底床を敷いてある水槽の回転数は 1時間に 5~6回転
- ベアタンクの場合は 1時間に 7回転以上
が適正と言われていることが多いです。
(生体の過密度が標準レベルの場合、とのことですが、この数字の根拠までは確かめてはいません)
適切な回転数
私は、生体数(≓排泄量)を無視した「水量だけ」 と 回転数との関係性は かなり薄い、と経験上感じています。
私の実例で言えば、水量40Lの水槽にグリーンドワーフシクリッド成魚 1ペアのみ を飼育する場合の1日の給餌量は「グロウB か C を ほんのひとつまみ(たぶん15~20粒程度)」で、回転数は 5回転以下で全く問題ありません。
逆に、過密気味に飼育している(=水量に対して給餌量が多い、結果として排泄量が多い)場合や 排泄量の多い大型魚を飼育している場合などは、5回転では不十分なことが多いと思います。
つまり、回転数は 水量に対してではなく、排泄量に対して考えるもの であり、
生物濾過能力が排泄物を十分に処理できる状態 にすることが重要です。
給餌量 ≓ 排泄量 と考えて、それに見合う回転数、最終的にはフィルターポンプ能力(=流量)を決めるのが良いと個人的には思います。
その他
少し話しが逸れますが、上記の「排泄量に見合うフィルターポンプ能力(=流量)を決める」というのは、クーラー駆動用の専用ポンプを使わずに クーラーを濾過フィルターに直結する場合にも関係してきます。
この場合は、
- 濾過フィルターとしての「排泄量と回転数」
- クーラー駆動用としての「要求流量とフィルターポンプ性能」
の両方を満たすフィルター(のポンプ性能)を選ぶことになりますので、かなりややこしくなりますね。
ちなみに、私がクーラーを外部フィルター直結にしない理由は「クーラーとポンプの選び方(追記):専用ポンプでの駆動に決めた理由」の記事の通りで、繰り返しになりますが、生物濾過の回路と飼育水冷却の回路は別々にしたほうが良いというのが個人的な考えです。(ご参考まで)
P.S.
「1クラス上の性能のフィルター(ポンプ)にしておいたほうが後々良いよ」とよく言われている理由は、
- 稚魚が生まれたら一定期間はその水槽で育てる
- 飼いたい生体が徐々に増え、過密度が少しずつ高くなっていく
- フィルターのトラブルや ろ材の詰まりによって抵抗が増えて流量が落ちた場合などの保険
などを考えてのことですね。
フィルター(ポンプ)能力を上げたときの 水流の弱め方については、「流量を落とさずに水流を弱める方法」の一連の記事
「流量を落とさずに水流を弱める方法」「同(追記)」「同(追記-2:実例)」「同(追記-3)」
が ご参考になれば幸いです。
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