RO浄水器の使用イメージと購入判断基準:後編

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マーフィード エキスパート マリン Z RO 浄水器

前回の記事の後編です。

RO浄水器の購入を検討されているかた向けに、いままであまり触れていなかったデメリットも交えた 購入判断のポイント、そして最後に 私がRO浄水器を使っている理由について書きたいと思います。

前編はこちら:RO浄水器の使用イメージと購入判断基準:前編

ROの生産量とランニングコスト

エキスパートマリン Z 水圧 ゲージ接続

マーフィードのエキスパートマリン Z 150 の生産量は、水圧上限(7kgf/cm2)のとき、

  • 水温が高い夏で 約27L/h
  • 水温の低い冬で 約20L/h

です。

1時間あたり 平均 約24L ですね。

また、RO浄水器で水を生産する際は、いわゆる「捨て水」がでます。

生産水に対する捨て水の割合は、製品に付属している 2種類の「排水調整チップ」で変えられるようになっていますが、この話しは別途。(後日、記事にします)

ランニングコストについては、私の場合は、RO水と捨て水の合計が

  • 15,000~20,000リットル(約9ヶ月~1年) でカーボンフィルター交換
  • 40,000リットル(約2年) でメンブレン交換

といった感じです。(カーボンフィルターはカルキの量によって寿命が変動します)

カーボンフィルターは約3,500円、メンブレンは約9,400円くらいですので、私の使い方ですと

1年あたり 約8,200円

のコストが掛かります。

一ヶ月あたり680円ですが、個人的にはメリットのほうが断然上回っていると感じているので コスパが悪いとは思っていません。

イオン交換とROの比較

イオン交換とROの特徴(メリット、デメリット)をおさらいします。

イオン交換:

  • 初期の導入費用が比較的安価
  • 精製された水の硬度(GH)を毎回測って差分を埋める作業が必要(なことが多い)
  • 定期的な「イオン交換樹脂の再生(還元)や交換」が必要
  • 稼働音はしない
  • 時間あたりの精製量が ROと比較して多い
  • ROのような「捨て水」はない

RO:

  • 初期の導入費用が比較的高価
  • RO膜の寿命がくるまで 安定して TDS値=0 の水が得られる
  • 水圧の低い地域の場合は加圧ポンプが必要(→それなりの震動音あり)
  • 時間あたりの生産量が イオン交換と比較して少ない
  • 「捨て水」がある
  • 消耗品(カーボンフィルターとメンブレン)が比較的高価

まとめ(一般論?)

本来は「どういう水を作りたいのか」という観点で、イオン交換なのか ROなのか、または水道水のままでよいのか を決めたいのに、費用・生産時間・その他の事情などを優先させて決めざるを得ないケースも多いと思います。

特に「その他の事情」が占める割合が大きいのではないでしょうか。

同居している家族の方などがいらっしゃる場合は、蛇口や場所を数時間占有したり 加圧ポンプの動作音・震動音がしたり、となると…。

購入費用はなんとかすると仮定しても、イオン交換もROも、

設置場所、蛇口占有時間の確保

がポイントになってきます。(特にRO)

前編 で書いたことも含め、RO水は水換え用の水を作るベースとしては優れていますが、それを得る(=生産する)過程での「普段の生活上のデメリット」がやや多く、”ROは面倒だなぁ” と感じる方も多いのではないでしょうか。

「熱帯魚飼育という趣味」以外の何かと折り合いを付けていかなければならない場合が大半なので、ご自分(/ご家族…)の普段の生活への影響も踏まえつつ 最適なやり方を決めるのが一般的でしょうか。

最後に…(私がROを使っている理由)

前項「まとめ」では、「水作りをどの方法にするのか」の一般的な(と私が思っている) 判断のしかたを書きました。

ここからは、私がなぜ RO での水作りをしているのかという個人的な理由をご参考までに。

私が RO での水作りをしている大きな理由は、

  1. 魚のため(→地域の水道水が私の飼育したい魚に適していない)
  2. 飼育/繁殖難易度の高い魚に挑戦することが多い
  3. 水作りの段階から楽しみたい

の 3つです。

また、イオン交換とROを比較した場合、

イオン交換で精製された水の硬度(GH)を毎回測って差分を埋める作業がかなり面倒

なこと、また、

水換え前日に浴室でRO水を生産できる環境にある

ことから、私は RO のほうを選んでいます。

もちろん、水道水を使って水質管理されている方々がほとんどで、それで魚が飼えないわけではないですよね。水道水でうまくいっているのなら イオン交換も ROも要らないと思います。

私がROを使っている大きな理由(上記) a. b. c. についての詳細は以下です。

a. 魚のため(→地域の水道水が私の飼育したい魚に適していない)

水道水の水質が「弱酸性の軟水」からかけ離れ過ぎていて、私が飼育したい魚に適した水質にするのに 一般的な調整方法では追いつかないレベルなので、これはもうどうすることもできません。

b. 飼育/繁殖難易度の高い魚に挑戦することが多い

例えば、グリーンドワーフシクリッドなどの繁殖が成功しているのは、私の飼育技術云々ではなく、RO水ベースの 安定した水質の水 で水換えできているからだと思っています。

この魚の例で言えば、硬度(GH):1.5~2.0゚dH の飼育水を安定して維持していくためには 毎回の水換え時にピッタリと水質を合わせる必要があり、私の地域の水道水(pH:7.5以上、GH:7~8゚dH)を RO浄水器に通し、まずは GH:0゚dH の水を作って 水作りのベースにする必要があります。

水道水で水換えしても ソイルなどの吸着系素材を使えば硬度は下がりますが、その方法では水換えのたびに水質が急変することになり、水質変動に敏感なグリーンドワーフシクリッドにとってはストレスとなって 繁殖難易度はさらに上がってしまいます。

このような「水換えしたあとに水槽内で徐々に調整」ということが通用しない魚種の飼育/繁殖に対しては、RO浄水器の使用は非常に有効だと思います。

前項「まとめ」では「普段の生活への影響も踏まえつつ 最適なやり方を決める…」と書きましたが、個人的には、

どういう性質の魚を どういう状態まで持って行きたいか

という観点だけで決めた結果、RO を使うことにしています。

つまり、現時点では魚のほうを優先している わけですが、優先順位付け・重み付けは 人それぞれ(ご家庭それぞれ)ですし、また、飼いたい魚に合わせて 都度 変えていけばいいと考えています。

c. 水作りの段階から楽しみたい

RO浄水器を使う理由」や「RO浄水器を使う理由(追記)」にも書いていますが、自分の狙っている水質をゼロから作ることができるのは非常に楽しいです。

魚種に合わせた ミネラルの量、ビタミン類、微量元素の配合具合など、GH:0, TDS:0 の原水だからこそ、あらゆることが可能です。

そして、その結果として 飼育や繁殖がうまくいったときの満足感は非常に高いですね。

もちろん「水に溶けているモノの量」だけで飼育/繁殖がうまくいくわけではなく、濾過、水温、水流の強弱、エサ、飼育密度、・・・など、多くの要素が複雑に絡み合っているのはご存じの通りですが、これらの要素の中ではかなり面倒で手間の掛かる「水質調整」という部分に対しても 自分のやりたいようにやれるところが楽しいと感じているのは確かです。

RO浄水器を使う理由

RO浄水器を使う理由(追記)

RO水:セラ ミネラルソルトの投入量早見表

RO浄水器の使用イメージと購入判断基準:前編

RO浄水器:排水調整チップの種類とコスパ比較

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