今回は「RO浄水器の使用イメージと購入判断基準:後編」に書いた「排水調整チップ」の件をもう少し掘り下げます。
マーフィードのエキスパートマリン Z 150 の場合は 2種類の排水調整チップが付属していますが、どのチップを使えば
- カーボンフィルターとメンブレンの交換頻度(費用)が低い
- 水道使用量(RO水+捨て水=水道料金)が低い
- 生産量(生産効率)が高い
の 3つのバランスがよくなるのか、という観点で書きたいと思います。
排水調整チップの種類と生産量
RO浄水器で水を生産する際は、いわゆる「捨て水」が出ます。
マーフィードのエキスパートマリン Z 150 の場合、RO水が生産されて出てくる管の根元にある「排水調整チップ」は、生産水と捨て水の比率によって 「1:1」と「1:3」の 2種類あり、
- 「1:1」は、生産水 と 捨て水 が同量(生産水1:捨て水1)
- 「1:3」は、生産水 と 捨て水 の比率が3倍(生産水1:捨て水3)
を選べるようになっています。
取扱説明書には、
- 基本的には「1:3」のほうを使ってください
- 「1:1」にすると生産量(=生産効率)は上がりますが、フィルターの寿命が短くなります
と記載されており、「1:3」のほうを推奨していますね。
実際に両方のチップを使ってみたところ、加圧ポンプを使って水圧上限(7kgf/cm2)にした場合、「1:1」と「1:3」では生産量に殆ど変化はなく、捨て水の量だけが異なるという結果になりました。
逆に、加圧ポンプを使わずに低い水圧で生産した場合は、「1:3」の生産量は「1:1」の半分くらいに落ちます。→ つまり、同じ量を生産するのに時間が 2倍 掛かり、かつ、捨て水の量も多くなります。
排水調整チップとフィルター寿命
カーボンフィルター と メンブレン のメーカー推奨の交換時期は、
カーボンフィルター | : | 10,000~20,000リットル (ただし、流量低下時 または 残留塩素検出時 または 6ヶ月経過時 は直ちに交換) |
メンブレン | : | 1~3年 (ただし、除去率低下(=TDS値上昇)時 または 水温と水圧を除く理由での生産量低下時 は直ちに交換) |
となっています。
(カーボンフィルターの処理量に幅があるのは、上水道原水の水質や季節によってカルキなどの量が異なるためです)
前項で書いた通り、加圧ポンプを使って 水圧を 7kgf/cm2 にすれば どちらのチップを使っても 生産量は同じなので、実際に私が「1:1」のチップを使った場合の「RO水と捨て水の合計水量とフィルター交換時期」は、
- 10,000~20,000リットル(約6ヶ月~1年) でカーボンフィルター交換
- 40,000リットル(約2年) でメンブレン交換
といった感じです。メーカー推奨の交換時期とほぼ同じですね。
排水調整チップはどちらにするのがお得か
RO浄水器をかなりの稼働量(週に数百リットル生産など)で使うケースでない限り、カーボンフィルターやメンブレンの延命を考えて「1:3」のチップにしても 先に 期間的寿命 がきますし、捨て水の量(比率)が3倍になることに変わりはありません。
結果としては、私と同じくらいの生産頻度・生産量(週1回:平均120リットル前後)、または それ以下の場合であれば、どちらのチップを使っても ランニングコストはほぼ同じなので、パフォーマンスも考慮すれば
常に「1:1」のチップでOK
ということになりますね。
P.S.
私は、カーボンフィルター使用開始から 約4ヶ月を過ぎたら、毎回 残留塩素測定試薬で「カーボンフィルターだけを通した水」に残留塩素が無いことをチェックし、検出されたら即交換するようにしています。
上述の通り、カルキなどの量が変化するため、カーボンフィルターの寿命を予測するのはなかなか難しいので、常に予備を1つ持っておくことをおすすめします。
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