硝酸イオン濃度が高いときに真っ先に見直すべきこと

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硝酸イオン濃度 高い

脱窒作用:硝酸イオン濃度を下げる方法」などの一連の記事で 脱窒作用によって硝酸イオン濃度を下げる方法を書いてきましたが、これは、私が飼育している魚が硝酸イオン濃度に敏感なタイプだったことが発端です。

脱窒のやり方によってはリスクの高い方法もありますし、

水換え量と水換え頻度のバランスをうまくとることで その魚に合った水質を維持していくことが基本

という考えは今でも変わっていません。

この記事では、いままでなぜか書き忘れていた

脱窒作用で硝酸イオン濃度を下げるよりも先に対処すべき非常に重要なこと

について、初心に戻ってみたいと思います。

結論から言うと、

過密飼育しない

です。

当たり前過ぎますが これに尽きます。

長くこの趣味をやってきましたが、やはり

低い密度で飼育すること

が、飼育・繁殖・稚魚育成・・・、ほとんどすべてのことにとって重要だという印象です。

個人的な意見・経験ではありますが、少し極端に言うと、

過密にすることのメリットは一つもない (←魚からみて)

ということが今のところの結論ですね。
(稀に 過密気味にしたほうが良い結果となるケースもありますのでそれは除きます)

過密飼育しないことで、

単位水量あたりのエサの量が減る
硝酸イオン濃度が下がる
ストレスが減ることにより病気になりにくくなる
藻類の増殖スピードが下がる
メンテナンスがラクになる

となり、魚も濾過フィルターも人間も すべての負荷が下がります。

さらに、

  • 生物濾過(硝化)用設備の規模が小さく済む
  • エサ代が減る
  • 水換え量が減る
  • メンテナンス時間が少なくて済む
  • 仮に病気になったとしても、その対応がしやすい

など、水槽環境の維持に掛かる費用や時間にも影響します。

もちろん、過密飼育にしたくてそうしているわけではないのは私も経験済みです。

  • 水槽を置く場所には限りがあることを知りつつも、いろいろな種類の魚を飼いたくなって、結果的に過密になってしまう
  • コレクションしていたらいつの間にか過密になっていた
  • 繁殖を楽しんでいたら水槽が足りなくなり、やむを得ず過密にしていた

というのは、ほとんどの飼育者が通る道ですよね。

泳ぐ層(上層~下層)が異なる魚種の混泳などであれば 魚同士のストレスの面では問題ない場合もありますが、硝酸イオン濃度の面からは 結果的にはエサの量が増えていって水換えだけでは追いつかなくなります。

そして「現状(=過密状態)を維持しつつ硝酸イオン濃度を下げたい!!」となるのですが、そうなる前に考えたいですね。

魚にとって好ましいのはどのような環境か。

下記の二択だと仮定すれば どちらを選択するかを。

  1. 過密だが 脱窒作用によって硝酸イオン濃度を下げている環境
  2. 過密ではないので 必然的に硝酸イオン濃度が低い環境

定期的な水換えだけでは硝酸イオン濃度を低めに維持できないくらいに脱窒作用を必要としていること自体が

人間が無理をしている、魚に無理をさせている

状態だとも言えます。

まずはそこを見直した上で、

やむを得ない場合にのみ 脱窒作用の助けを借りる

ことが基本だと私は思います。

P.S.

「そうは言っても実際は無理…」などの反論や異論はあるでしょうし、私自身も過密飼育の経験をしたことはあり 理解はしているつもりですが、敢えて「当たり前のこと」として記事にしています。

そして、この「当たり前のこと」に気付いて それを継続してきた結果、個人的には満足できる状態・環境で飼育を楽しむことができていますので、決して「実現困難な理想論」ではないと思っています。

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脱窒作用:硝酸イオン濃度を下げる方法:現状報告(その2) みりん不要条件

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